バリスタ直伝!エスプレッソラテの風味を最大限に引き出すコツ
コーヒーの香りが広がる瞬間、ふわりと立ち上がるスチームミルクのやさしい泡。
「エスプレッソラテって、なぜこんなに美味しいんだろう?」
その秘密は、実は細かな工程と黄金比率にあります。この記事では、現役バリスタが伝授する本当に美味しいラテの作り方を、家庭でも再現できる形でご紹介します。
そもそも「エスプレッソラテ」とは?
「カフェラテ」とも呼ばれるエスプレッソラテは、コーヒーの深いコクとスチームミルクのなめらかさが融合した、世界中で愛される定番ドリンクです。
ドリップコーヒーで作るカフェオレとは異なり、ラテはエスプレッソをベースにしているのが最大の特徴。
このエスプレッソの濃縮された風味が、ミルクの自然な甘みと溶け合い、独特の立体感のある味わいを生み出します。
また、スチームミルクによって作られるきめ細やかな泡は、見た目にも美しく、ラテアートを楽しむことも可能。ラテの魅力は“口当たり”と“香り”にもあるのです。
ラテの美味しさは“エスプレッソ”で決まる
美味しいラテを作るには、何よりベースとなるエスプレッソが大切です。まず注目すべきは使用するコーヒー豆。ラテには中深煎り〜深煎りの豆が向いており、ナッツやチョコのような甘みやコクがラテと相性抜群です。
さらに、エスプレッソは短時間・高圧で抽出するため、豆の個性がダイレクトに味へと現れます。
抽出時間(25〜30秒)やタンピング(粉を均一に押し固める作業)が不適切だと、酸味が出過ぎたり、苦味だけが際立ったりすることも。
つまり、ラテの「美味しさ」は、この一杯のエスプレッソに凝縮されていると言っても過言ではありません。
ミルクが生み出す“甘み”と“なめらかさ”
ラテに欠かせないもうひとつの主役がスチームミルク。エスプレッソとミルクのバランスによって、ラテの味わいは大きく変わります。
おすすめは牛乳の中でも乳脂肪3.5%以上のもの。コクと甘みがしっかりあり、スチーミングするとやさしい甘さが引き立ちます。
ミルクの温度は60〜65℃が理想。これ以上熱くなると甘みが失われたり、泡が粗くなってしまうので注意しましょう。
スチームで空気を含ませたミルクは、「マイクロフォーム」と呼ばれ、なめらかで舌にとろけるような質感を持ちます。これが、カフェのような仕上がりを作る秘密です。
バリスタが教える、美味しさを最大限にするテクニック
ラテの仕上がりを左右するのが“注ぎ方”と“比率”。エスプレッソ:ミルクは1:3〜1:5が黄金バランスとされています。
まず、抽出したてのエスプレッソに、泡立てたスチームミルクを中央からゆっくりと注ぎます。最後にフォーム(泡)をふんわりと浮かべるように注ぐことで、ラテアートやクリーミーな口当たりに仕上がります。
注ぎのリズムや高さにも工夫が必要ですが、慣れてくると味わいの一体感がまるで違ってきます。
バリスタの技術が光るこの工程こそ、ラテの“風味を引き出すコツ”なのです。
初心者でもできる!自宅で作るエスプレッソラテ
「おうちでラテを楽しみたい!」そんな方に向けて、初心者でも挑戦できる方法をご紹介します。
- ① 豆を選ぶ:深煎りまたは中深煎りの豆を選びましょう
- ② エスプレッソマシン or マキネッタ:本格派にはエスプレッソマシン、初心者には直火式マキネッタがおすすめ
- ③ ミルクは60℃前後に温める:レンジや鍋で温めて、泡立て器やミルクフォーマーでスチーム風に
- ④ ゆっくり注ぐ:エスプレッソの上に、中央からそっとミルクを注ぎ、フォームを最後にのせる
手間はかかりますが、自分好みの一杯を作れる喜びは格別。コーヒーライフがグッと豊かになりますよ。
まとめ|ラテは“工程”で味が変わる
エスプレッソラテは、一見シンプルに見えて、豆・抽出・ミルク・注ぎ方と、どれも欠かせない工程で成り立っています。
だからこそ、ほんの少しのコツを知るだけで、その風味は大きく変化します。バリスタがこだわる理由がわかるはず。
ぜひ一度、この記事を参考にしながら、ご自宅で“極上のラテ”にチャレンジしてみてください。
ふんわり広がる香りと、やさしい口当たりが、きっとあなたの一日を豊かにしてくれるはずです。



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