世界の行列ビジネス10選|人が集まり続ける仕組みと成功事例を徹底解説
世界には、「なぜこんなに並ぶの?」と驚くほど、長い行列が途切れないお店やサービスがあります。
それらは決して「運が良かった店」ではなく、行列ができるように設計されたビジネスです。
本記事では、ニューヨーク・パリ・香港・日本など、実在する行列店の事例をもとに、
小さな店舗でも真似できる「行列ビジネス」のつくり方を、やさしく解説します。
<目次>
行列ビジネスとは?「人気だから並ぶ」のではなく「仕組みで行列をつくる」
「行列=人気の証」というイメージがありますが、ビジネスとして見ると少し違います。
行列ビジネスとは、単に「席数が少ないから並ぶ」のではなく、
『並びたい・並んでもいい』と思わせる仕組みをデザインしたビジネスのことです。
そこには、ざっくり次の4つの要素が組み合わさっています。
- ① 商品設計 … 思わず「一度は食べてみたい・体験したい」と感じるオリジナル性
- ② 体験設計 … 店の世界観・接客・空間など、総合的な体験価値
- ③ 情報発信 … SNS・口コミ・メディア露出で「話題」と「期待」を高める仕掛け
- ④ オペレーション … 並んでもストレスが少なく、回転率も担保する仕組み
この4つを意識して設計されたビジネスは、自然と「行列=宣伝塔」となり、
さらに新しいお客様を連れてきてくれるようになります。
世界の行列ビジネス実例【飲食編】
【ニューヨーク】クロナッツ発祥ベーカリーの「数量限定」戦略
アメリカ・ニューヨークのソーホー地区にある有名ベーカリーでは、
クロワッサンとドーナツを掛け合わせた「クロナッツ」が世界的な大ヒットとなり、
オープン前から長蛇の列ができることで知られました。
特徴的なのは、1日の販売数をあえて数量限定にしていること。
「売り切れる前に並ばないと買えない」という心理が働き、
行列そのものが「話題」になって、さらにSNSやメディアでも取り上げられました。
▼ ビジネスのポイント
- 数量&時間を限定し、希少性で「今行かないと損」と感じさせる
- 写真映えするスイーツで、SNSに投稿したくなる仕掛けを用意
- 新商品を単なるパンではなく、「体験」としてストーリー化している
【日本】“味に集中”できるラーメンチェーンの行列システム
日本発の人気ラーメンチェーンでは、仕切りのついたカウンター席で、
目の前の一杯だけに集中できる「味集中カウンター」という独自のスタイルが有名です。
海外からの観光客にも「一度は行きたい店」として認知され、各地で行列ができています。
単にラーメンがおいしいだけでなく、
「この店で食べること自体が体験になる」よう設計されているのがポイントです。
▼ ビジネスのポイント
- 「世界観のある食体験」として、他店と差別化している
- 店のシステム自体が話題になり、口コミ・SNSで拡散しやすい
- 24時間営業や多言語対応など、行列しながらもストレスを減らす工夫がある
【香港】“世界一安いミシュラン星付き”点心店の価格戦略
香港で人気の点心レストランは、「世界一安いミシュラン星付きレストラン」として知られ、
観光客と地元客の両方から支持される行列店です。
ミシュランの評価という権威性と、手頃な価格のギャップが大きな魅力。
「ミシュランの味をこの値段で楽しめるなら並んでもいい」という心理が働きます。
▼ ビジネスのポイント
- 受賞歴やメディア掲載など、第三者の評価を前面に出して信頼感をつくる
- 「このクオリティでこの価格」という“お得感”が行列を正当化する
- 点心はシェアしやすく、グループ利用が増えやすい=単価アップにもつながる
【パリ】マカロン専門店の“世界観づくり”による行列
パリの有名マカロン専門店は、カラフルなマカロンと上品なパッケージ、
エレガントな店内デザインで、観光客の行列が絶えません。
ここでは、マカロンというお菓子そのものだけでなく、
「箱を開ける瞬間のときめき」や「お土産として渡す高揚感」まで含めて商品になっています。
▼ ビジネスのポイント
- 味だけでなく、世界観とパッケージでブランド体験を演出
- 「写真を撮りたくなる見た目」でSNSで勝手に宣伝してもらえる
- ギフト需要を意識することで、1人あたりの購入単価を高めている
世界の行列ビジネス実例【サービス・体験編】
【アメリカ】ストリートブランドの“ドロップ文化”と行列
人気ストリートブランドの直営店では、新作アイテムの発売日(ドロップ日)になると、
早朝から若者の長い行列ができます。入店制限を行い、1人あたりの購入点数を制限することで、
商品の希少性とブランド価値を守っています。
店頭での行列は、そのまま「ブランドの人気を見せる広告」にもなり、
SNSでは「並んでいる自分」を投稿するファンも多く見られます。
▼ ビジネスのポイント
- 発売日・数量・購入点数を絞り、商品価値とブランド価値を維持
- 行列自体が「人気ブランドの証」として機能する
- ファンは「並ぶこと」も含めて体験として楽しんでいる
【日本】テーマパークの新アトラクションにできる行列
日本の大規模テーマパークでは、新アトラクションのオープン初日や連休中、
2時間〜3時間待ちが当たり前のような行列ができます。
ここでも、単に「乗り物が新しいから」だけではなく、
事前のCMや特設サイト、コラボ企画などで
徹底的に期待値を高めてからオープンする長期的なプロモーション設計がなされています。
▼ ビジネスのポイント
- オープン前から「行列ができる」ことを前提に、世界観とストーリーを徹底的に伝える
- 整理券やスタンバイパスなどで、待ち時間のストレスを軽減
- オリジナルグッズやフードと連動させ、行列を売上アップにもつなげている
行列ビジネスの共通点7つ
ここまでの事例から、行列ビジネスには次のような共通点が見えてきます。
- 限定性:数量・期間・場所を絞って「今しか・ここしか」をつくる
- ストーリー:誕生秘話や職人の想いなど、語りたくなる物語がある
- 体験価値:味や商品だけでなく、「どんな時間を過ごせるか」をデザインしている
- SNS映え:思わず写真や動画を撮りたくなる見た目や仕掛けがある
- 口コミ設計:レビューサイトやインフルエンサーを意識した情報発信
- オペレーション:行列しつつもストレスが少ない導線・ルールをつくる
- リピート導線:一度だけ並んで終わりではなく、次回来店・ファン化の仕組みがある
小さな店舗でも真似できる行列ビジネスの作り方
「世界の有名店だからできるんでしょ」と思うかもしれませんが、
小さな店舗でも、行列ビジネスのエッセンスを取り入れることは十分可能です。
例えば、次のようなアイデアがあります。
- 週に1回だけの「限定メニュー」や「曜日限定スイーツ」を用意する
- 朝の1〜2時間だけ販売するモーニング限定メニューをつくる
- SNSフォロワーだけが利用できるフォロワー限定デーを企画する
- オープン時間をあえてずらし、「オープン前に並ぶ楽しさ」を演出する
- 行列ができたら、しっかり写真を撮ってSNS・ブログでにぎわい感を発信する
大事なのは、「たまたま行列ができる」のを待つのではなく、「行列を設計する」視点です。
そのうえで、お客様がストレスなく並べるよう、待ち時間・順番管理・天候への配慮なども忘れずに整えましょう。
まとめ|行列は「運」ではなく「設計」
世界の行列ビジネスは、どれも狙って行列ができるように設計されたビジネスです。
- 数量・期間・世界観を工夫して「わざわざ行きたい理由」をつくる
- 商品だけでなく、並ぶ時間も含めて「体験」としてデザインする
- SNSや口コミを味方につけて、行列をさらに次の行列につなげる
あなたのお店でも、いきなり大行列を目指す必要はありません。
まずは「週に1度の小さな行列」をつくるところから始めてみてはいかがでしょうか。
その体験が、お客様にとっての特別な思い出となり、やがてお店の大きなブランド力になっていきます。
この記事を書いた私
広島市のグッドパピー(山城)

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